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ビッグリターンズ
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「ロックミュージシャンという
         
生き方の選択


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初めて会った松本 康氏  



Photo by 朋 -tomo-







天神・JUKE RECORDSはロックのライブラリー


博多天神のロック狂。
音楽を語ると最低2ヵ月はかかるというレコード店オーナーは松本康さん。
それだけ聞くとちょっと革ジャン風な人なのだろうかと思うけれど、実は本人は至って先生風。かつての職業は塾講師だったいう。そして仕事は几帳面で細かく規則正しく、ポスターは曲がらず貼る!そんなロック人格のオーナーである。
活動は天神のレコード店長というだけでなく、地域の音楽の意識を作り、地域でミュージシャンを育てる。松本さんとJUKE RECORDSは、生きた博多ロックのようだ。

ビジュアルは小泉純一郎似の長身シルエット。
何が入っているのか大きく重そうな黒い鞄。足をひきずり背を丸くしてぼそぼそ親不孝通りを歩く姿に、ついカメラを向けてしまうほど、その人生に私の気持ちが入る。
一旦話しを始めると、それはそれは話は長く、映像編集が心配だと頭を過ったのは事実だが、長く聞いていても全く私は苦痛でない。嘘ではない。しかも、ロック話になると抜群にいい顔になる。笑顔も冴える。そして苦痛な顔も実に画になる。そうか、松本さんでないと言えない言葉があるんだ。「さっきも言ったけれども」と、実に編集しにくい言葉から話を進められたとしても、長く話してもらった時間を共用できている感じがして嬉しい気分になる。

インタビューした場所は、JUKE RECORDSと同じく松本さんオーナーの「ジュークジョイント」。この環境はすごい。ミュージシャンがすぐ近くに感じるられる壁、歴史、そして、松本氏が選ぶレコードが人を魅了する。山部善次郎さんが描いた究極のアート画が自然となじみ、店内のロック豪華さには圧倒される。ここはロックのパラダイス?いやいや、ここの存在、音楽の知識の壁と表現の優しさが松本さん=ジュークなのだろう。その世界感が奇麗なバランスで来るお客に届くのだろう。

「ミュージシャンと語りたい」と松本氏は言う。そこにはビジネスとか肩書きとかそういう臭いは全くなく、ただ単に音楽事を話したいようだ。くったくのない笑顔でそう言われると、それって松本さんにとってどんだけ楽しい事なのだろうと微笑ましく思ってしまう。自分にとって松本さんの音楽のように、こんなに大事な想いって存在しているだろうか?もっともっと時間の許す限り、たくさんミュージシャンと話をしてほしい。

「マコちゃん(鮎川誠さん)と、ゆっくり話がしたい」
「ゆっくり。どのぐらいの時間ですか?」
「2ヶ月ぐらい」
「…。」
絶えることなく永遠に博多から幸せな音楽人を排出してほしいと願う。




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