映画「紫」 染色家 京都 吉岡幸雄氏ドキュメンタリー

東北関東大震災よって亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

 

タイトル 「紫」 色に魅了された男の夢
出演 吉岡幸雄  福田伝士 染司よしおか

日本映画 カラー ステレオ 77分 配給 ATMK HDCAM(デジタル)
企画製作 株式会社エーティーエムケー (ATMK)

 

 

あらすじ

 

 吉岡幸雄は、日本・京都に江戸時代から続く染色家「染司よしおか」の当主である。
1950年代の日本は環境破壊ということに無知であり、大学生だった吉岡は都会の公害を目の当たりにし唖然としていた。

 

 その後、彼は先代から染司を受け継いだ時、使用する染料を古代の手法のままである天然染料に戻すと決めた。京都の澄んだ湧き水と植物よりつくられる色たちは、化学染料を超える美しさと深さをかもし出し、私たちを魅了する。

 

 吉岡は染職人・福田と共に、21世紀のアジアでも珍しく難しい歴史的手法を伝承する植物染めの工房を営んでいる。

 

 この映画は、一切の演出を加えず、職人の普段の環境にカメラを入れ、天然染料のみで浮かび上がる美しい色が染められていく様を体感する。
繰り返し繰り返し、耐えて耐えて耐えた後に、最終的にようやく鮮やかな色の宝物が、物干にぶら下がるのである。

 

 吉岡の夢、天然染めを挑戦し続けることを諦めないことは、本当は今世紀の最先端であり、最も強い精神性をもった姿勢の表れではないだろうか?
吉岡がボロ屋と表する工房では、現在も、のろのろとそして優雅に手作業の素朴な方法で美しい色を作り出している。
映画は、吉岡の言う「ボロ屋工房」を観る人と共用し愛したいと思う。

 

 

公式ホームページ:http://www.art-true.com/purple/

紫 吉岡幸雄 

 

 

 

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