アーティスト(つくるひと)

日本でアーティストというと音楽にかかわる人をイメージすることが多いようですが、私たちは作り手全般をアーティストと思っています。余談ですが、アーティストは自主製作、クリエイターは請負制作(デザイナーもこちら)と思っています。私たちはアーティストだと思って活動しています。

 

アーティストという志で活動をはじめてから、請負制作で稼ぐということとバランスをとりながらできるはず、と思っていたのですがなかなか思ったようにはなりません。先代のアーティスト(海外の画家など)を手本にしたいと思うも、生前に稼いでいたというのはピカソ以外ほとんど聞いたことがありませんでした。ということは貧乏を覚悟し、その貧乏を恨むことなく純粋にそのなかから真実を創造をしていくんだろうと思い、貧乏を受け入れるために先代のアーティストのこと(歴史)を学んだり、見聞きしたりしてきました。

 

そんななか、ハンス・アビング(村上華子・訳) 著書『なぜアーティストは貧乏なのか?』という本が、アーティストの価値という観点ではなく市場的な観点から書かれていたので、そんな感じで貧乏なんだとうっすら納得したので、ここにリンクを貼りました。

出処 https://garage-sale.hatenablog.com/entry/20100602/1275544456

 

貧乏でもなんとか生きていますが、つくるというところに専念できるほど日本は甘くはありません。私たちはそうとう年齢が深いところにいますが、最後はつくるということに専念して往生したいと思っているので、それが実現できる国に移住したいと考えています。(現在は親の問題や様々な事情ですぐには実行できないでいますがいずれ時間が解決するのでその時がチャンスです)

 

最後に、まだ実現できていませんがアーティストとして市場へも価値をもたらすには、ピカソのように製作した作品の背景を物語(ストーリー)として作品とともに提示していくという方法もありますが、その物語を理解できて価値ととらえることのできるアーティスト寄りのひとはかぎりなく少なくなっているように感じます。マーケット(市場)寄りのひとばかりに偏ってきているところが、アーティストとしての価値を理解できなくなってきているように思います。精神に余裕のある粋な生き方ができるひとが多くいる地域、国、民族のところに向けて声をあげていかなければならないと思っています。(日本がそういう国になる可能性は、現在の政府官僚などを見る限り難しいと思います)ただ、アーティストは自らその価値を信じているからこそ、貧乏でもつくり続け生きていけると思います。

 

 

私たちはアーティストとして、倫理のもとの自由と、多様性を受け入れる平等と、暴言や暴力のない平和を目指します。そして、人間による支配ではなく自然と共存する社会になることを望みます。

 

 

今日はこの辺で