日本の文化・芸術への思い

2020年の新型コロナウイルスの影響により、世界が大きな影響を受けました。

私たちの活動も大きな影響を受けました。経済的な影響もそうですが、日本における文化・芸術活動への対応も明らかになりました。さらに政治家を含めた富裕層と貧困な大衆との格差が拡大し、貧困の実態を理解してもらえない状況も浮き彫りになりました。文化・芸術活動もそのなかで、作品を作る側とそれを利用して興行する側との思いの差も明確になりました。

これらは、ネットの匿名投稿ということだけではなく、新型コロナウイルス によりすべてが苦しい状況となったことによるものだと考えます。大昔なら暴動などになっていくところですが、いまはネットに事実がさらされ炎上することで実際の暴動にはいたっていないということだと思います(実際に暴動がおきている国や地域もあるようです)。さらに、政治家などは以前は嘘も方便で時間による忘却で済んだことが、いまはそれでは済まない時代になっていることさえ気がつかないという、溝のようなものまで浮き彫りになっています。コロナウイルス による生命の危機はマイナスではあるものの、政治的な活動や経済的な活動においては、すべてがマイナスとはいえないと思っています。

コロナウイルス の影響は、私たちのような映像作品を制作する会社として、経済的にはマイナスに働き制作受注が減少したこと、ウイルス感染の面では地域や施設内ロケ等が困難になったこと、スタジオ等の設備の利用が難しくなったこと、完成した作品の上映などが自粛したこと、また、製作においては制作支援が保留または中止になり結果として完成が延期になったことなどがあります。

ここでどういう現状が問題と思ったかと言えば、コロナウイルス で最初に声をあげ支援要請したのが、劇場などの売上および回収する現場だったこと。劇場で作品を演じる者(役者やアーティストなど)や作品を制作する者(会社)などへ手を差し伸べてくれるところは少ない状況でした。また、文化庁などが重い腰を上げてコロナ対策の支援をはじめたものの、2020年10月末までにコロナ対策事業を完了させることという条件付きだったため、それにあわせて関連する個人の資金をかき集め事業として立ち上げましたが、支援しますという通知は来ず、持ち出した個人の資金や手弁当で参加した者へどうやって返していくか悩みが大きくなり体調崩さずにはいられませんでした。結果的には期限がそうとう過ぎてから、支援しますということになりましたが、2021年2月15日現在、支援額は決定せず実績確認中という状況になっています。一般的な企業の会計の仕方とは異なる様式での実績確認(例えば、PC購入に際して4K編集が可能なメモリやグラボなど詳しい人に委託して購入してもらっても、お店の領収書やクレジットの明細でなければダメなどというようなやり取りです。立替してもらった方のカード明細など個人情報は文化庁であっても開示することはできません)のため、実際の活動が行われていてもそれは認められず、記入や資料等の作成が様式にあってないという理由であり、結果的に、減額を了承するということでよいですね、という通知が来ている状況です。(実績の評価ではなく、支援活動の体裁をととのえているとしか感じられず残念です。これは省庁などに限らず、文化・芸術を支援ということをPRとして利用している企業も同様です。追伸 本ブログ更新後に上記支援は減額され確定しました。真水の資金支援ではなく使った分の補填のような支援なので、減額分は個人の立替損になったため別の機会に自社で補填します。)

これが、日本の文化・芸術に対する思いであり、実際のあり方です。私たちにとっては、文化・芸術は日本の文明であり、世界ほこれるのは日本製という製品だけではなく、日本の文明こそがほこれるものであると思っています。しかし、工業製品を製造する産業(大量生産、大量消費)が日本であり、文化・芸術などはサービス産業(一時的な生産、瞬間的消費)として見下すような感じを受けてるのが現状です。日本はすでにサービス産業が国内の消費に大きな割合を占め、世界における日本のあり方も(アニメやその関連などが良い例)サービス産業が製品よりもイメージされてきていると思っています。製造業は現状をより強固にし、サービス産業によって成長をするという転換が必要と思います。

数年に一本とかしか作品制作できない弱小制作会社ですが、文化・芸術を支援し継続(伝統文化工芸のように)させてくれる日本社会になることを願っています。大きな変化を望むなら、新型コロナウイルス により世界中が混乱しているいまだと思います。2000年代のルネサンスに期待します。

 

_

LINEで送る
LinkedIn にシェア
Pocket