学んだことを次に伝える

一般論として、生命は、時の流れの中で、学んだことを次に伝えるという目的があります。遺伝子がその伝達の役割を持ち次に伝え、生物は成長し進化を続けています。

次(世代)に伝えるという本能的で基本的なことにたいして、ヒトは次に伝えるべき知識や知恵を捨てたり、やるべきではないことを何度も繰り返したりします。伝統文化と呼ばれるものは手間の割には金銭的価値が低いと消滅していったりします。一方で、ヒトは欲望を満たすために集団をつくり争いを起こします。理由は様々ですが、その欲の実現のために多くの人が傷つき亡くなることを繰り返します。

 

ここでひとつ疑問が生じます。伝えられるべきことが伝わらず消滅していっているのか、伝わってはいるが必要ないと捨てているのか、ということです。勝手な解釈ですが、ヒトとして遺伝された情報には残っているが、それを引き出すだけの脳の稼働が衰えているような気がしています。科学による発明によって楽しすぎて怠ける習慣に陥っているような気がしてなりません。

欲とか楽とかに騙されることなく、先人が見つけた知識や知恵は価値があり次に伝えるべきものとする理解(教育)が必要な気がします。そして、ヒト同士で傷つけあい殺しあうような行為は伝えるべきものから削除することもあわせて必要だと強く思います。

 

次に伝えるべきことを、可能な限りバイアスのかからないように記録していくことは、私たちのやるべきことだと思っています。それは、感動的で興行がうまくいく以上に価値があることだと自信に言い聞かせ、その考え自体を次に伝えたいと思います。

 

 

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